みなさん、こんにちは!『現役アクアリウム店員』で、金魚・メダカ・ベタの飼育情報ブログ『ともさんパパブログ』を運営しているともさんです。
今回は、金魚飼育で多くの人が悩む『転覆病』について徹底解説します。
金魚がひっくり返ったり、沈めなくなったりするあの症状、実は原因が一つではないことをご存知でしょうか?
私の経験に基づいた原因と具体的な解決策を、余すことなくお伝えしていきます!
金魚の転覆病とは?症状と罹りやすい金魚の種類
転覆病とは、金魚が何らかの原因でひっくり返ったり、浮いてしまって沈めなくなる病気です。
特に、丸物金魚と言われる、琉金・オランダ獅子頭・出目金・らんちゅう・江戸錦などがこの病気になりやすい傾向があります。
転覆病の原因は、他の病気と違い様々な原因があり、治療するには何が原因か特定する必要があります。
筆者が経験した!転覆病の意外な原因と具体的な対策6選

筆者が、経験した転覆病の特定できた原因6選をご紹介します。
どれも、盲点だったといものが多いので改めて水槽の状態を確認してみて下さい。
【原因1】ついついあげすぎ?餌のやりすぎに注意!
原因:丸物金魚は内臓が凝縮されており、餌の量が多すぎると浮き袋を圧迫し機能不全に陥る。
対策:餌の量を少しずつ減らし、金魚が安定して泳げる程度に調整する。
転覆病の治療の基本で、餌の量を調節します。
餌の量を減らしても転覆病が改善しない場合、1週間程度絶食しましょう。
【原因2】実は見落としがち?消化不良による転覆
原因:水温の低下とともに、消化能力が低下する。
対策:水温の低下とともに、餌の量を減らす。透明の糞が出ている場合、1週間程度絶食。
金魚は、変温動物なので水温の低下とともに、内臓の動きも鈍くなり消化不良からなる転覆病になることがあります。
水温と餌の量のバランスを見極めましょう。
【原因3】盲点!まさかの『餌不足』による飢餓転覆
原因:栄養失調による、浮き袋の不調。
対策:餌の量を10分程度で食べきれる量まで増やす。
転覆病の基本は、餌の量を減らすまたは絶食させても治らない際の場合、餌の量が足りていない可能性があります。
飢餓転覆の場合も、餌を与え始めは浮きますが、数日間餌を与え続けると、安定して泳ぎだします。
【原因4】その餌、本当に合ってる?餌の種類の見直し
原因:餌の種類が合わずに転覆する
対策:たんぱく質、脂質が低く、色揚げ効果がない餌に変更する
「高たんぱく・高脂質・色揚げ効果」のある餌は、消化不良になる確率を高めます。
低カロリーな餌に変更してみましょう。
おすすめは、パラクリアシリーズです。
【原因5】基本中の基本!水質悪化が招く転覆病
原因:水質悪化による雑菌、ストレスによって転覆する
対策:水替えの量、頻度を見直す
水替えの量、頻度が足りていないと雑菌やストレスによる転覆病を引き起こします。
感覚だけで水替えをするのではなく、水質チェッカー「テトラ6in1」水の不純物を計測する「TDSメータ」を使い正しい水替えをマスターしましょう。
6in1、TDSメータの活用方法は、金魚を元気に育てる。水替えに関する疑問をアクアリウムショップ店員が徹底解説。をご覧ください。
水替えのやり方は、アクアリウムショップ店員が教える、底面式フィルターの日常のお手入れ方法をご覧ください。
【原因6】これも原因に?意外と知らない『水流ストレス』
原因:外部式フィルターによる強い水流によるストレス
対策:底面式フィルター、投げ込み式フィルターなどに緩やかな水流のフィルターに変更する
熱帯魚に使うには、最上級の外部式フィルターですが、丸物金魚にとってはオーバーフローパイプを使って水流を緩めても、まだ水流が強いです。
底面式フィルター、投げ込み式フィルターなど、水流が緩やかなフィルターに切り替えると転覆病が治癒することがあります。
底面式フィルターの設置方法は、【現役アクアリウム店員が解説】金魚飼育のろ過強化!コスパ最強「底面式フィルター」設置方法をご覧ください。
転覆病の原因を探るロードマップ!まずはここからチェック!

転覆病の原因で多いと筆者が考える順番は以下の通りです。
- 水質悪化による転覆
- 餌による転覆
- 水流による転覆
水質悪化に関する転覆の場合、水替えの頻度と量を見直す必要があります。
水替えの量と頻度の目安を知るには、金魚を元気に育てる。水替えに関する疑問をアクアリウムショップ店員が徹底解説。をご覧ください。
餌による転覆の場合、春の水温変化による「浮き癖・転覆病」に注意。防止対策のポイントは○○です。をご覧ください。
水温と餌の関係について、詳細にお伝えしています。
水流による転覆の場合、ろ過能力が高く、緩やかな水流の底面式フィルターの設置を検討しましょう。
底面式フィルターの設置方法は、【現役店員が解説】金魚飼育のろ過強化!コスパ最強「底面フィルター」設置方法をご覧ください。
まとめ
今回の記事では、金魚の転覆病について、私の経験に基づいた様々な原因と対策をご紹介しました。
『いつも大丈夫だから』と過信せず、今一度、普段の飼育方法や水槽環境を見直すきっかけにしていただければ幸いです。
もし、今回ご紹介した対策を全て試しても症状が改善しない場合は、先天性の転覆病である可能性も考慮し、その子の特性として付き合っていくことも大切です。
金魚の健康を守るために、日々の観察と適切なケアを心がけましょう!
他にも転覆病の原因や効果的な対策をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄で教えてくださいね!
金魚、メダカ、ベタの飼育情報満載の『ともさんパパブログ』を今後ともよろしくお願いします!」
本日も、最後までご覧頂きありがとうございました。
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